凡庸

週一くらいが目標です。

シングルベッドで夢とお前抱いてた頃、寝返りも打てず寝不足だった。

 なんやらここのところ仕事が無暗に忙しく、といっても、今まで閑としていたのが平常に戻っただけであるけれど、何しろ眠い。
 先日など、寝ても醒めても眠く、朝ステンレスタンブラーに麦茶を入れて行くのだけれども、寝ぼけてどうやら蓋が緩んでいたらしく、鞄の中で漏れた。
 しまった、と気付けばいいものを、寝ぼけて気付かず、何やら太腿のあたりが冷たいがどうしたのだろう、とぼんやりバスに揺られ、降りるときにようやく気付く始末である。
 レッドブルをキメても、黒いコーヒーを飲んでも眠気は収まらず、17時ごろには目の奥がズキズキしている、困った。


 もしかすると、新居に引っ越して以来布団を敷いて寝ているのが問題なのかもしれない。これまではベッドで寝ていたのを、安い敷布団を買ってきて、安いので薄っぺらなのだが、この上に身を横にして寝ている。
 思えば、布団を敷いて寝るのはかれこれ20年近く久しく、体がすっかりヨーロッパナイズドされているのだろうか、知らず知らずのうちに体の疲れが取れないまま日を繰っているのかもしれない。
 百歩譲って布団で寝るのはいいとして、もう少しいい敷布団を買うべきだったのかもしれぬ。考えてみれば、ベッドは、安いものでも2万円はする。だとすれば、敷布団ならば二人分で2万円だとしても安い。
 そこを始末屋の家内は7000円もしないような敷布団を買ってきて、二人分の床を延べたのである。


 と、毎度のように家内のせいにしているが、早く寝ればいい話であり、全面的に僕が悪いので、許してください。
 このところ家内は家におらず、僕の方も仕事が遅くなるため、外で飯を食い、一人で食うのは味気ないので同僚と飯を食い、ただ飯を食うだけでは味気ないので同僚と酒を飲み、そうこうしているうちに遅くまで話し込んでいたりするから眠いのだ。
 家内と布団は一切悪くない。
 なぜ自分はこう、しれっと責任転嫁しようとしたのか、自分でもわからぬ。麦茶を沸かして寝よう。