凡庸

週一くらいが目標です。

新しい季節は何故か切ない日々で。

今週のお題「2013年のゴールデンウィーク


 GWだからかは知らないがTUTAYAさんが旧作100円キャンペーンをしていたので、DVDを借りてきた。
 僕の予定では、先日一緒に『サマータイムマシン・ブルース』を見て、家内の好評を博したこともあり、ヨーロッパ企画つながりで『曲がれ!スプーン』を鑑賞、長澤まさみの可愛さと上田誠の脚本演出の面白さについて、夫婦仲睦まじく語り合いたかった。
 しかし、いつもは休日は昼間で寝る家内が結構活動的に外出していたようで体力を使い、結果眠ってしまった。
 一応、僕に気を遣ってか「『モテキ』の森山未来がパフュームと踊るフラッシュモブみたいなやつのシーンだけ見たい」と言うので、そのシーンだけ一緒に見て、家内はゲラゲラ笑い、歯を磨いて寝てしまった。
 残念至極。


 僕自身はGWは殆ど半日出勤である。今日も半日仕事をして、家で少し昼寝をし、都会に出て家内と合流した。
 なぜ家内がこうまで活動的なのかと言うと、五日後に控えた我々の結婚式のためである。
 やれ、メイクリハーサルだ、やれ、ネイルサロンだ、やれ新しい靴だと、家内は地下鉄を駆使して都会をあっちこっちと動き回っているようなのだ。
 僕は、というと、大体金銭的なアレコレや方々への連絡は済んでいるので、これ以上何かしようものなら足手まといにしかならず、大人しくしている次第である。
 なにしろ、今年のGW最大のイベントであるこの結婚式が終わらないことには、僕らの生活は落ち着かないだろう。


 そして今日は途中から家内に合流し、僕のタキシード用のシャツを一枚買った。
 その時に家内が言っていた「ひとつずつ、結婚式の買い物も終わっちゃうね」という言葉がすこし心に残った。
 僕も同感である。
 確かに精神的にも身体的にも式の準備はつかれる。それでもこの一種の高揚感は、きっともう味わうことはないのだと思うと、これからは淡々と落ち着いて普段の暮らしをするのだと思うと、すこし寂しい気持ちにさせられる。


 結婚式の二次会では家内に充てて手紙を読む予定でいる。
 僕は手書きの手紙を何通も家内に送っているので、今更驚きも喜びも少ないだろうが、やっぱり人前でこう、ふたりのラブレターを読むというのも変なものである。
 今までならふたりしか知らない手紙だからこそ効力を発揮する言葉があったのだが、今度の手紙は人前で読むからこそ輝くような言葉でないといけない。
 そんな言葉を僕が持っているかというと書いてみないとわからないし、そもそも今までのラブレターだって実際どれだけなのか。


 でもやっぱり人に宛てて手紙を書くのは楽しい。僕は式の前日に手紙を書く予定でいる。どんな手紙になるのか楽しみである。これ僕の2013年のゴールデンウィークである。