凡庸

週一くらいが目標です。

モデルチェンジした優秀な新人はブランコの練習に余念がない。

 新しいパソコンを買った。先日家内がiPhoneの画面を割ってしまい、修理に出そうとしたところバックアップをとるように言われたものの、いままで使っていたパソコンは学生のころから、かれこれ8年くらい使い続けたものなので容量がない。かといってそのまま修理に出すと撮り貯めた娘の写真やらビデオやらが消えてしまうということで、普段は始末屋の家内も娘を人質にされてはしかたない、と新しいパソコンの購入を了承したのだった。

 電気屋で聞けば、丁度いまがモデルチェンジとOSのアップグレードが重なって型落ちが安くなっているそうで、店員の口車に乗ってそのまま買ってしまった。それにしても家内はえらいもので、きっちりと価格交渉をして何のかんのと一万円以上の値引きをしてもらい、ついでに現品処分のプリンタもずいぶんな安値で買い叩いてきた。それが相場と比べてどうなのかはよくわからないが、少なくとも僕なら同じだけの買い物で一万円以上は多く払っていたのだと思えば、まったく家内はえらいものである。

 両親がそうやって電気屋と話をしている間、娘は電話機のコーナーで次々と鳴り響く受話器を取らなければいけないので忙しそうだった。我が家の女性は新人まで優秀である。

 そうして新しいパソコンとプリンタを購入して、二人して自転車に一台ずつ載せて(娘は電動自転車の後部に乗って)帰ってきた。帰りながら、そういえば先日僕の祖母が亡くなったので今年は喪中であり、年賀状を印刷する必要がないことに気付いた。

 

 話は変わるが、昨日は夕方まで娘と二人でいた。家内は友人と映画を観に出かけていた。

 昼前頃に家内は出ていき、駅まで送った足で(電動自転車だけど)公園に寄って、そこで一時間ほど娘と遊んでいた。土曜日の昼前の公園は長閑で、同じくらいかすこし大きいくらいの子どもたちがお母さんやお父さんに連れられて、うちと同じように遊んでいた。中には美人なお母さんもいて、娘をけしかけるもうまくいかず、お話しする機会はなかった。子どもは邪念に敏感だ。

 そうやって遊ばせて、帰ってきて少し休んで昼ご飯を食べさせた。娘はよっぽど疲れたのか、昼ご飯を食べながら寝てしまった。仕方ないので布団におろし、僕はレトルトのカレーを温めて食べた。食べてから娘の隣で寝た。

 一時間ほど寝て、十四時くらいに娘に起こされる。二人でだらだらとして過ごして、これはいかんなと思い、もう一度公園に出かけた。しかし夕方近い公園には小中学生くらいの大きな子たちがいて、どうにも遊びにくい。自転車であちこち探して、あまり人のいない公園を見つけた。

 その公園でしばらく遊ばせていたけれど、どうも蚊や毛虫が多いようで、ブランコの練習をしたがる娘を引きはがして自転車に乗せて帰った。帰って、おやつを食べさせて牛乳を飲ませた。

 そのあと丁度いい時間になったので、支度をして都会へ出かけて、家内に娘を任せて、交代で僕は都会で友達と酒を飲んだ。いい一日だった。