凡庸

週一くらいが目標です。

風邪の枕に読みもしない積読を。

 一週間近く風邪をひいて、そのうち4日間くらいはずっと寝ていた。

 

 普段あまり熱が出ず、鼻や咳をずるずると長引かせるたちだが、39度近い熱が続いてとても弱った。体がだるくてぞくぞくとして何もする気が起きない。仕事は簡単に自分の身の回りだけ片づけて帰らせてもらった。

 独り身なら安閑と寝ていればいいのだけれど、あいにく結婚し子どももいる身分だ。こういうときに本当に家内がありがたい。文句も言わずに僕の様子を気遣って、娘の面倒の一切を引き受けてくれた。いつもなら多少ご飯を食べさせたり風呂に入れたり皿を洗ったり、休日なら半日くらい娘を引き受けたり家族でどこかへ出かけたりするとろこが、風邪で臥せっている間は全く家内がすべてやってくれた。大変ありがたい。

 普段熱が出ないたちなので、自分が39度も熱が出ていてとても焦った。真剣に、翌朝自分は死んだ状態で見つかるんじゃないか、生命保険に入っておくべきだった、と考えた。いままで呑気な風邪しかひいてこなかったので、そういう心細さを身に染みて感じた。今後熱を出している人には温かい言葉をかけるようにする。

 

 娘の面倒を見ていないと、たかが一週間のうちにずいぶんいろいろできるようになったように見える。改めて考えればそれほどでもないのだけれど、小さい子はどんどん変わっていってしまう。仕事なんて早いうちに切り上げて帰ってこようと思う。

 

 ここまでの話には関係ないが、通勤中はなるべく本を読んでいる。車内が混んで本を開けられる状態ではなかったり、読む集中力がなかったりもするけれど、なるべく、それも小説ばかりを読んでいる。

 本屋で本を買うのに時間がかかる。特に何か探して本屋に入るわけではなく、丁度手元に読む本がなくなったときに、なにかいい本はないかと探しに入る。

 本を買ったら読まなくてはいけない。その本を読むのに、向こう何日かの時間がとられてしまう。もしその本がたいして面白くない、自分に合わない本だったら、そのために何日かを無駄にしてしまう(途中で投げ出すことが苦手だ。もしかしたら最後まで読んだら面白いかもしれない、と思うし、そもそもお金がもったいない)。だから本を選ぶのは金銭的なコストだけでなく、時間的なコストもかかっている。

 ずっと読もうと思っていた本も手が出ないこともあるし、なんとなく表紙で手に取ってがっかりすることも多い。いい読書に巡り合うのはなかなか大変だ。

 それにそれだけ時間をかけても、結局自分が何を読んだか忘れてしまうのも残念だ。なるべく記録をとっておきたい。