凡庸

週一くらいが目標です。

イクメンマイレージ・アメリカン・ニンジャ・スナイパー・タートルズ

久しぶりに映画を観に行った。


ここ最近のイクメンっぷりが評価され、イクメンマイレージが貯まったので半日一人で遊んできてもいいとの許しを得た。
丁度映画館のポイントが失効する直前だったので、「ニンジャタートルズ」と「アメリカン・スナイパー」を観て、ピザ屋でピザを食べつつ少し飲んで、あまつさえカラオケに寄って帰るという豪遊っぷりである。


「ニンジャタートルズ
子供のころ、ニンジャモチーフのヒーローが大好きで、もちろんタートルズも好きだった。
そんなにアニメとか見ていたわけではなかったと思うが、我が家にはおもちゃやコミックやゲームがあった。
リーダーでカタナ使いのレオナルド、陽気なお調子者のミケランジェロ、そして一番好きだったのはメカニックマンのドナテロだった。
ラファエロはあんまり好きじゃなかった。
赤のくせにリーダーじゃないし、粗暴だし、サイとかいう変な武器も子供心にイケてなかった。(ゲームでスライディングができなかったのもイケてなかった。)
本作で一番メインになるのはその、ラファエロである。
レオみたいにリーダーシップをとれるわけでもなく、マイクみたいにみんなを明るくできるわけでもなく、ドナのように機械に長けているわけでもない。
でも、粗暴で悪態をついてばかりの、そんなラファエロこそが主人公として輝いていた。
他の兄弟みたいに器用じゃなくて、素直になれない葛藤があって、それでも一番熱い気持ちを持っている男。
ラファエロ、すっかり見なおしたぞ。
お話も面白かった。
爆発こそ少なかったけれども、スピード感と重量感を兼ね備えたシーンが多く、巨大ロボのはずなのにいまいち重量感が出ないトランスフォーマーよりも逆に迫力があった。
あと今までティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズの「ティーンエイジ」感がよく分からなかったけど、筋骨隆々のつるっぱげの亀たちがはしゃぐ姿に見慣れてくると、確かに子どもみたいな遊びから大人のお洒落へ背伸びしているティーンエイジが見えた、筋骨隆々の亀の中に。
おもしろい映画でした。


「アメリカン・スナイパー」
おもったより説教臭くない映画で、ベタな映画らしい見せ場があったりなんかして、「戦争の悲劇を描いた…」みたいな構えはいらない映画だと思います。
それなりにショッキングなシーンもありましたが、お客さんに見せたいのはそれがメインじゃないというか。
あちこちの映画評でも見かけましたが、基本的にイラク戦争のPTSDというテーマを隠れ蓑にした西部劇です。
だから僕としてはそんなに…重要な映画ではないと思うのですが…。
音響は、状況や心情の表現として大変効果的だった、というのは納得できます、もう一度見るなら音響に注目すると思う。