凡庸

週一くらいが目標です。

妻子抱えて躍る春の強欲(パート2)。

先日新しいスーツを買った。


近々結婚式に出る用事があり、二着で着まわすのもいい歳してどうかと思い家内に打診したところ許可が下りた。
せっかくなのでスリーピースのスーツを買うことにした。


本当はいい歳した妻子ある身としては一着くらいオーダーメイドのスーツ、というのにも興味があった。
僕ごときが身体に合わせてスーツを着たところで見栄えが変わるでもないだろうけども、その大人っぽさに憧れるところがある。
でも完全に贅沢品であり、そうでなくてもよく始末するうちの家内である、当然却下されるものとしてちょっと百貨店を見繕うので我慢した。
権威志向なのでオーダーメイドのスーツにも憧れるし、ピカピカの皮靴にも憧れるし、高い腕時計だってしたい。
でも薄給で妻子を養わなければならない身には分不相応だな、と自分に言い聞かせた。


やたらと生地の高品質さと国内縫製をウリにする店でのおっさん(たぶんゲイ)の話術に口説かれて、さっさと黒のスリーピーススーツの購入を決めてしまった。
本当はもっと華やかな色のスーツが欲しかったのだけれど、黒のスーツはブカブカの礼服が一着あるだけだし、何より家内がカッコイイよ、と褒めてくれたのでさっさと決めてしまった。
新しいスーツ、心躍る春の始まりである。
できれば、あたらしいシャツとネクタイ、それからチーフも欲しいところだが、家内には言いだせずにいる。


それから今日で震災から丸4年。
あの日僕は地元で外回りをしていて、その出先の喫茶店のテレビで事の重大さを知った。
ただそれだけで、心ばかりの募金をしたり、大きな声は出さないにしろ原発には反対したりしているが、ずっと特になにもしていない。
でも思い出したときくらいは(あれば)募金でもしようかな、とも思う。
明日通勤中に何かそういう機会があれば、ちょっとでも何かしよう。