凡庸

週一くらいが目標です。

猫も杓子もお父さんも。

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 最近買った新しいスニーカー、グレーのオニツカタイガー、すっかりお気に入りだ。都会の専門店へ行ってアジア人観光客に紛れて買ってきた。

 猫も杓子もニューバランスを履いていて、僕もそれを履いて家内や娘とお揃いに…と心が動いたが、根があまのじゃくなのでみんなが履いていると思うと少なくともブームの間は履くもんかと思う。いや、履き心地はいいらしいしきちんと流行りを押さえた感じがいいなあとは思う。でもやっぱりひねくれ者なので、ニューバランスでもなくアディタスのスタンスミスでもなく、オニツカタイガーなのだ。履き心地もいいよ。

 

 夏に向けてポロシャツが欲しい。やっぱり猫も杓子も無地のTシャツでポケットがついているやつが流行っていて、いや僕も一枚持ってるけど一昨年くらいに買ったやつだからセーフで、あとくたっとしたヘインズのTシャツは3枚パックだったから毎日洗って毎日洗いたての真っ白なTシャツが着れるし着心地もいいからすっかり部屋着としてお気に入りで、やっぱりちゃかっり流行に流されている。

 でも今年の夏はポロシャツが着たい。90年代キッズとしてはちょっと大きめの、肩の位置が落ちて袖ぐりがブカっとしたやつが着たい。いまのところ探してもそういういい感じのやつがなくて夏が終わるまでに見つかればいいなと思っている。でももしダメならラルフローレンのポロシャツだな。なんでかっていうとオサレセレクトショップは、やっぱり猫か杓子のようにラコステのポロシャツを置いているからだ。じゃあ僕はラルフローレンを着るよね、断然。真っ白なラルフローレンのポロシャツを着て周囲に眩しがられたいよね。

 

 それからアロハシャツもほしい。小学生のころからこだわりのある男だったので、夏はやはりアロハシャツだった。子どもなのでもちろん親が買ってきたり買ってくれたりするのだけれど、その買ってくれるアロハが自分じゃとうてい選ばないような色遣いのアロハだ、黒地にマルチカラーの花柄とか黄色地に茶色のヤシ柄、みたいなの。でも僕としてはどうせ他人に着せるからとその思い切ったチョイスの色や柄を結構気に入っていて本人としては粋に着こなしていたつもりだ(ちなみにうちの母親の他人に着せる服に関する思い切ったチョイスは今なお健在で、先日うちの親父は動物のサイが柄として散りばめられたシャツを着せられていた、どこに売ってたんだそんなシャツ)。

 たださすがに今さら親に選んでもらうわけにはいかず、自分の足を使って探すのだけれどもアロハもそれなりに高い。まともな服ならそのくらい出しても惜しくはないのだけれども、おもしろ半分で買うにはちょっと高い。ましてや家内のお許しがでるかどうか…。ふにゃふにゃサラサラなレーヨン生地アロハ、できれば和柄に挑戦したいと思っている。

 

 ついでに最近の我が家。娘の食欲が旺盛だ。もうすぐ2歳になるのだけれど、朝ご飯はチーズ蒸しパンに小さい焼きドーナツ、バナナを一本とプチダノンを一つ食べ、牛乳を200ミリ近く飲み干す。夜は小さめの納豆1パックに味噌汁を子ども茶碗一杯、ハンバーグ、蒸したカボチャをおかずにご飯をたぶん150グラムくらいは食べていると思う。それらを平らげた後、こないだロールパンをよこせと泣き喚いた。保育園の連絡ノートにはいつも「給食:おかわり」のところに丸がしてある。ちょっと心配になって保育園の先生に聞くと「まず一度、目の前の給食を全部きれいに食べます。…それからその給食をもう一度食べます」とのことだった。先生は「ときどき、そのあとさらに…」と続けたが、聞くのが恐ろしくて家内は逃げてきたそうだ。

 昨日もよく食べていた。僕が休みが取れたので、娘の送り迎えを引き受けて家内には映画を見て帰ってもらうことにした。保育園に迎えにいくと、僕に気付いた娘がパッと顔全体にうれしそうな表情を浮かべ「おとーちゃ!おとーちゃ!」と駆け寄ってきてくれた、うれしい。

 ふたりで家に帰ってそれからデニーズに行った。娘はお子様ランチをほぼ一人で平らげ、僕の味噌汁を分けてあげ、それからハンバーグもよこせと言ってそれも少し食べた、取られた。家に帰ってふたりでお風呂に入った。頭を乾かしてやって、さあ、いよいよ寝かしつけだ。

 それほどお母さんを求めるそぶりもないので、本人がそれと気づかないうちに眠りにつかせようと、寝室に「しろくまちゃんのほっとけーき」を持ち込み、読んでやった。「もういっかい、する?」というのでもう一度始めから読んでやるとまた「もういっかい、する?」だ。それならと仰向けに寝転がって本を広げて「寝転んで読もっか」と誘うと娘も寝転んだ、しめしめ。すこしゆっくりめに読んで、「もういっかい」が来るまえに「歌うたおっか?」と誘うとまんまと「ちゅーりっぷ!」と乗ってきた。これはチャンスと「歌うたうまえに電気消していい?」「うん」「じゃあ…電気パチン」「おとーちゃ、でんき、ぱちんしたねえ」「したねぇ」、もう一息だ。

 それから何曲か一緒に歌った。チューリップ、アイアイ、かえるのうた、きらきら星、糸まきのうた、などなど。だんだんと声がゆっくりになり、小さくなり、歌と歌との間隔が長くなり…気付いたら僕も一緒に眠ってしまっていた。でも結果として寝かしつけに成功したのでよしとしよう。かなり穏便な方法でふたりとも寝ることができた。

 

 いま調べてたんだけど、パタゴニアのポロシャツもいいなあ。 

今週のお題「わたしの一足」