凡庸

週一くらいが目標です。

めくるめく期待感の高まりと感じのいいパーティドレス。

 娘とふたりで歌いながら踊っている。娘がリクエストするナンバーはtofubeatsの「水星」か星野源の「SUN」だ。よく「きらきらぼし」とか「チューリップ」とかも歌うけれど、最近はその2曲が多い。

 僕が歌いながらでたらめに踊ると、娘もわかるところだけ一緒についてきながら同じようにでたらめに踊る。サビのあたりなんかは娘も結構歌えて、「水星」ならサビが終わったあとの間奏(テテー、テテー、テテーみたいなの)や「SUN]」は「アーア、アーア…」も一緒に歌っている。

 それでふたりで一曲でたらめに踊ったあと、娘が「もういっかい、する?」(人差し指を立てながら)と言うので、僕が「なにうたう?」と聞くと、娘は「きみのこえきかしぇて、かけて?」か「めくめくかけて?」と言う(「きみのこえきかしぇて」は「君の声を聞かせて」だし、「めくめく」は「めくるめく(ミラーボールに乗って)」だ)。「うたって?」じゃなくて「かけて?」と言うあたりが通っぽい感じがして、オシャレだ。

 ちょっと汗をかくし、楽しい。お隣さんや階下の人には迷惑をかけているかもしれない。

 

 もうすぐ2歳になるので、お誕生日プレゼントにしようと思っているストライダー(ペダルのないランニングバイク)の試乗のため、近所のイオンに入っているムラスポへ行った。ディスプレーを見るなり「じてんしゃ!じてんしゃ!」とうるさいので店員さんにお願いして試乗させてもらった。またがった状態で足も届くし本人も得意げな顔をしているし、プレゼントはこれでよさそうだ。

 どの色がいい?と聞くと「きいろ」と言うのでそれを注文することにした。本当は両親としては緑色がいい色でそれにしてほしくて、何度か「緑は?」と聞いたのだけれど本人が頑として「きいろ」「きいろ」というので僕たちが折れた形だ。まあいいや、黄色なら下の子が男の子でも女の子でもおさがりできるだろう(してくれるかわからないけど)。

 ただ黄色は取り寄せないとないらしく今日持って帰ることはできないとのこと。まあ誕生日はもう少し先だし明日から平日だからどうせ遊べないしで僕たち両親はそんなものかと思ったのだけれど、試乗車から引きはがされる娘がごねてごねて大変だった。とりあえず取り寄せてもらう手続きをしてムラスポを出て、他のお店を見てもらっている間も「じてんしゃ…じてんしゃ…」とずっと文句を言っていた。

 家に帰ってからも、娘はストライダーのパンフレットをずっと眺めていて僕が「お父さんにも見せてよ」と聞いても、うちの娘には珍しく「だめー」と言って離さない。挙句の果てにパンフレットを開き、半分にお尻を据え、もう半分をハンドル部分に見立てて「じてんしゃ、じてんしゃ」と足でお尻をずりながら部屋のあちこちをうろうろしていた。これだけ楽しみにしてもらえるなら、こちらとしても楽しみだし早く買ってあげたいような気分になる。

 パンフレットはすぐに真っ二つに裂けた。

 

 書きたいことは多い。6月が始まって2週間ほどはインターンの相手をしていたせいで帰りが遅くなり、娘との風呂に間に合わないばかりかすでに寝てしまっていることもたびたびあった。家内に負担をかけてしまって申し訳ないし、何より僕の癒しが奪われてしまった時期があった。

 娘の保育参観も行った。「親子で泥遊び」ということであったので、Tシャツ短パン、おまけにTシャツは娘とお揃いのボーダー柄(家内も色違いのボーダー柄)でキメて参加したところ、他のお父さんは至極襟付きシャツにチノパン、みたいな至極まともな格好で、僕のほかに短パンのお父さんは美容師っぽいイケメン一人だけだった。泥んこ遊びは非常に楽しかった。あ、そうだ、娘の担任の先生がたぶん元ヤンなんだけど、その話は別の機会に書けたら書く。

 

 先ほど家内が寝室に入る前に「ブログ書いてるの?じゃあ私のこと3割増しくらいで書いておいてね」と言い残して寝に行ったので書くけど、僕と家内の共通の友人の結婚式に夫婦で呼ばれ、披露宴のコースの最後にフィレ肉の小さなステーキが出てきたのだけれど、早々に平らげてしまった僕に家内は一口分けてくれた、観音様かと思った、家内に後光が差して見えた。デザートのケーキ盛り合わせのうちのガトーショコラも「あげるよ」と言ってくれたけれど、こちらのほうはそれほど僕の好みでなかったから遠慮したけれど、でもやはりうちの家内は旦那思いの大変優しい家内である。そういえば初めてふたり揃って結婚式に出席した。家内のパーティードレス姿は、装飾が華美すぎないながらもそこそこいいものを身に着けていて大変に感じがよく、それでいて頭が小さく首が長く肩が細くそこからのびる手が長いのでドレス映えするので、パーティに出かける装いをした家内は美しく、それを見るのがとても好きだ(と書けと婉曲的に言われた)。久しぶりに結婚式に呼ばれた話も気が向いたら書く。