凡庸

週一くらいが目標です。

KOBE no yume wa sugu soko ni...

 suchmosとかENJOY MUSIC CLUBとか一十三十一とか聞きながらオサレにKOBEの街を流す…なぜなら娘がお昼寝をしているから…。とくにあてもなく同じような道をぐるぐると回りながら時間を潰していた。駐車場とかにアイドリングしたまんま停めておいてもよかったのかもしれないけれど、なんか悪いような気がしてとりあえず車を出した。そうこうしているうちにうちのアイドルも起きた。

 起きるなり「もういっかいアンパンマンいくのー」と言うのでまたハーバーランドへ。ミュージアムぎりぎりいっぱい近くのパーキングに入ろうとしたら車が連なって全然動かねえでやんの。仕方ないのでしびれを切らした娘を家内が連れていき、僕は「触れってみたーい、嗅いでみたぁーい」と歌いながらパーキングに入れるのを待っていることになった。

 ようやく車を停めてミュージアムに上がっていくと、うれしそうな娘と家内がいた。夕方の時間帯でずいぶん人も減ったので娘も気兼ねなく楽しめるようだった。しばらくミュージアムのなかで遊んでから、下の階のショップへ。アンパンマン専門ショップが、文房具、アクセサリー、ぬいぐるみなどのカテゴリ毎にいくつもあった(床屋さんまであってその日は予約でいっぱいだった。)。アンパンマン、一度見たら誰でも書けそうなキャラクターなのにここまで稼ぐか…。ふだんなら家内は財布の紐の固く、キャラクターもののおもちゃなど言語道断なのだけれど、ドキンちゃんのアクセサリーショップで売っていたリボン付きのカチューシャが大変娘に似合って見えたので両親満場一致で購入と相成ったほど、アンパンマングッズには魔力がある。

 

 あちこちショップを見て回っているうちに本日最後のダンスショーの時間が近づき、少し早めに場所取りに動いた。そのせいでショーまで待ち時間があったが娘は先ほど購入したカチューシャと入り口でもらったミニカスタネットをいじくりまわしていておとなしかった。

 時間丁度でショーが始まった。音楽とともにアンパンマンが出てくるのかと思いきや、セーラー服風の衣装に身を包んだダンサーのお姉さんが4人出てきた。丁度僕たちの正面に来たお姉さんがでんぱ組のピンキーに似ていなくもなく、(アンパンマンはどうでもいいから今日はこの娘を推そう、こっそりと!)と心に決めた。人知れずお父さんが推しメンを決めて目で追っているうちに、お姉さんたちに促された無垢な子どもたちの「アンパンマーン」の掛け声でアンパンマンたちも登場した。娘も大はしゃぎである。結構な音量で「アンパンマンたいそう」「サンサンたいそう」などのアンセムが鳴り響き、ステージのアンパンマンたちもダンスをキメる(ちなみにアンパンマンには一段高いお立ち台が用意されていた)ものだから、ちびっ子たちは大興奮である。うちの娘も振付がわからないながら、真似をして腕を振ったり飛び跳ねたりしながらゲタゲタと笑いながら大はしゃぎをしていた。

 あんまりはしゃぐものだからその勢いでうんちが出てしまいピットインのためにショーは途中退席となってしまったが、それでも娘は満足そうだった。

 

 ショーまで満喫していったので時間が遅くなり、帰ってからご飯はツラいので何か食べていくことにしてモザイクをぶらつきながら見繕う。家内の目にEggs'n Thingsが留まったのでそこで夕食をすることにした、心斎橋の店に行きたいと思っていたけれどなかなか機会がなかったらしい。

 パンケーキだけでなくハワイアンメニューがいろいろ食べられると、パンケーキやらアヒポキ(漬けマグロとアボカドのサラダ)やらガーリックシュリンプやらステーキ(BBQソースがうまかった)やらとアレコレ注文した。普段は外食と行ってもほぼ近所のファミレスをローテーションするだけなのでいつもと違うところで食事できるとスペシャル感があってとてもよい。おまけにテーブルにいろんな料理が並んでいるのもよい。親はもちろん、娘もいろいろと取り分けてもらい最後にパンケーキを食べられたので大変ご機嫌だった。

 店を出ると随分と日も暮れていた。神戸タワーと近くの変な形した建物が光ってて綺麗だったので写真を撮った。写真にとっても綺麗だった。

 

 行きの混雑が嘘のように、帰りはスムーズに流れて1時間足らずで帰宅した。娘は相当はしゃぎまわったようでその1時間足らずの間に深く深く眠り、帰ってからも半分寝ているような状態で歯磨きをされていた。

 帰りの車で家内と楽しかったねと話をした。それから学生のころに二人で来た時の話をした。異人館を回って、IKEAではしゃいで、モザイクのびっくりドンキーでご飯を食べて、閉店間際に露店みたいなところでおもちゃみたいな指輪を買ってプレゼントした。でも家内は最後に観覧車に乗ったと言い、僕は乗っていないと言う。高いところを怖がる僕を口説いて背中を押して観覧車に乗ったのか、それともあんまり僕が怖がって嫌がるので家内があきれて結局乗らず仕舞いだったのか。真相は藪の中である。ただ指輪はまだとってるらしいので、それをプレゼントした思い出は間違いないらしい。

 

 出不精な一家だけれどたまにはこうして遠出もいい。今度は海にでも行きたい。