凡庸

週一くらいが目標です。

ピースぎゅぎゅう詰め。

 一週間に一回くらい、と思っていたブログが気付くとひと月ほったらかしになっている。かといってそう書くほどのこともないけれど、こういうのは習慣だからほったらかしにすればするほど遠のく。まあ遠のいたところで、という話でもあるけれど何となくそれは嫌なので何か書いてみようと思う。

 あれがあった、これがあった、というのもいまいち思い出せないので、なんとなく思いついたことを書く。

 

 年度をまたいで転退出があった。5年ほど一緒に働いていた同僚にも異動が出て、先月末で転勤していった。長いこと一緒に働いていた人だったのでさみしい。まさに「花に嵐の例えもあるさ、さよならだけが人生だ」と言った感じだ。こうやって色んな人とすれ違いながらキャリアと人生を重ねていくのだ。

 

 近頃の文化的な生活としては2点。ひとつは味園ユニバースのイベントに行った。お目当てはtofubeatscero、あとEGO-WRAPPINが何か知ってる曲をやってくれるかな、という感じ。行ってみると、おいおい人入れすぎじゃねーのか、というほどのギュウギュウ詰めでちょっと閉口した。そりゃチケット売れるだけ売ったほうが実入りはいいんだろうけど、隅から隅まであんな大勢をパンパンに入れて大丈夫なのか。目の前で音楽が鳴り響いて、バーカンではもちろんアルコールもあって、ここはオーサカミナミで、人がギュウギュウでよくもまあ喧嘩とか起こらなかったなと思う。でもそこはまあceroとか聞きにくる人たちだし、多分あまりみんな喧嘩とか強くないんだと思う、ピース。

 ライブは楽しかった(ギュウギュウじゃなかったらもっと楽しかったと思う)。内気な僕も手を上げてイエーとか言っちゃったし。ceroは「Obscure Ride」の曲が多かったので、僕の知ってる曲が多かった(だったら「orphans」もやってほしかったけど)。tofubeatsはこないだクラブのイベントに行ったときはDJセットだったけど、今回はライブセットで「水星」も「NO.1」も聞けて満足(だったら「衣替え」も聞きたかったけど)。それにしてもつくづく思うのは、ceroはサポート込みであんな大所帯でそれぞれの楽器やったりして大変に忙しそうなのに、tofubeatsときたらパソコン一台持ち込んでカチャカチャやりながら歌うだけでフロア大盛り上がりだったのでコスパ高いよなってこと。また聞きたいな、tofubeats、5月にアルバム出るらしいから買おう。今度京都メトロ来るらしいので行くか悩んでいる。

 

 文化的生活2点目は「LA・LA・LAND」を観た。そりゃ話の筋にああだこうだ言い出したらキリがない気がするし、ジャズがどうのこうのとかわかんないけど、そこはいきなり歌いだして踊りだしてあまつさえ空も飛んじゃう映画なわけだからゴチャゴチャ言うのは野暮ってもの。今に見てろ、おしゃれなダイニングカフェはこぞってこの映画をBGM代わりに流しっぱなしにするだろう。っていういい方は悪いけれど、そのくらい新しいクラシックになりうる映画なんじゃないかなと思う。こういう感じがやりたいんやーっていう作品へのこだわりを強く感じる映画だったので、そのへんのブレなさっていうか強度があとあとになっても古臭くさせないに違いない。個人的な見どころとしては①とにかくエマ・ストーンのドレスがおしゃれ、②ピアニストになんでそんなに筋肉がいるんだよっていうくらいシャツの上からでもライアン・ゴズリングのムキムキさが伝わる、③Twitterで誰か言ってたけどGTA5で散々撃ち合いをしまくったあの天文台マジであるんだ!という感動(そのせいであの辺のロマンチックなシーンが頭に入ってこなかった)、④ラストの畳みかけるようなシーンは僕としては大好き、の4つ。もう一回映画館に行って観たいけど、どうせ行くなら「夜は短し歩けよ乙女」か「キングコング」が見たい(だってサブタイトル「髑髏島の巨神」だよ!?)

 

 いまフレンズの新譜「ベビー誕生!」とJABBA DA HUT FOOTBALL CLUB「OFF THE WALL」をシャッフル再生しながらこれを書いているけどどっちもいいです。大したこと言えないけど、どっちも僕の青春時代だった2000年前後の感じがする。とくにジャバのほうは言っちゃ悪いけどRIP SLYMEっぽい。あとこのアルバムには入ってないけど「Revenge For Summer Part.2」が好き。曲の中でも触れられてるけどこれ「サマージャム'95」だ。フレンズはひたすら幸せそうでいいし、ボーカルのおかもとえみの歌が上手すぎる(でも個人的にはギターの三浦太郎にもっと歌ってほしい)。にしても「フレンズ」というバンド名はインターネット全盛のこのご時世で検索しづらいよね。どっちもYouTubeでたどり着いた。YouTubeはえらい、YouTubeは偉大だ。

 

 家族のことも書いておこう。家内のおなかはずいぶんと大きくなった。まだこれからさらに大きくなると思うと、ただただ「よろしくお願いいたします」としか言えない。かがんだり娘を抱きかかえたりするのが大変だそうなので、その辺は大いに僕が代わります。

 娘はオムツからおパンツへの移行がすこぶる順調で、いまではすっかり日中はほぼおパンツで過ごし、尿意を感じたらきちんとトイレに行きたい旨を教えてくれる(それが食事中だろうと何だろうと)。あとは寝るときのオムツだけれど、これはしばらく難しそうだ。食欲はモリモリ、おしゃべりも上手、簡単な絵本ならお父さんに読んでくれる、運動神経はちょっとビビり気味、とすこぶる元気いっぱいな日々を過ごしている。

 そうそう、こないだ子ども用屋内施設で二人で遊んだ。アスレチックやボールプール、トランポリンと余すところなく楽しんだけれど、娘が一番気に入っていたのはおもちゃゾーンにあった赤ちゃんの人形と小さなベビーカーだった。赤ちゃんの人形をベビーカーに乗せ、哺乳瓶のぬいぐるみも乗せ、ベビーカーを押してあちこち歩き回っていた。ときどき人形の口元に哺乳瓶を近づけ、「ちゃんと飲むんだよ」と飲ませていた。動物のフィギュアが並んでいるところに連れて行ったり、一緒にミニカーを身に行ったりとお散歩に大忙しだった。小さいなりにお姉ちゃんになることを楽しみにしているようで、お父さんは頼もしいよ。でも帰るときにどうやって人形から引きはがしたものかと悩んだけれど、そこは「赤ちゃんねんねするからおうちに返してあげてね」でイケた。お父さん力も着実に向上している。生き物として大きくするという意味では僕は娘を育てているが、「お父さん」としては、というか「人間」として娘に大きく育てててもらっているとつくづく思う、日々思っている。あ、もちろん家内にも「人間」として成長させていただいております。

 家族がいると家に帰ってからもしなくちゃいけないことが多い。一人で暮らしていたらまあいいかで適当にしていたり誰も気にしないようなことまで、いろいろやらなくちゃいけないことが多い。それは確かに不自由だしめんどくさいことも多いけど、そういう日々の積み重ねを「誰かのため」だと思ってやっていくことは、なんかこう地に足のついた充実感がある。そうやって重ねていく歳は悪くないな。またそのうちに紹介したいけどZORNというラッパーの「My life」という曲に「洗濯物干すのもHIP-HOP」というパンチラインがある。これが本当に好きだ。めちゃくちゃ好きでTwitterのBioにも書いている。そうだよな、HIP-HOPってスタイルウォーズだから、家族のために洗濯物干すのだってHIP-HOPに決まってる。俺だってHIP-HOPなんだよ。もちろん家内だって娘だってHIP-HOPだ。

 

 ああだこうだ音楽のことも書いたけどYouTubeの貼り方よくわかんないしもし興味があったら検索してみてください。

 ほら、やっぱりブログって書いてみればなんぼでも書ける(とは限らないけどそういうことで)。また思いついたときに書こうっと。

 大阪の桜はそろそろ満開かな、という感じ。3月の終わりごろの話だけれど、保育園のお迎えの帰り、ふと目の前に大きな梅?の木にたくさん花が咲いていた。ほお、と思っているとそれを見た娘が「はるだねぇ」と言った。そのストレートさと言い方がおかしくて僕も「はるだねぇ」と真似した。「花も咲くねえ」と言うと、娘も「たんぽぽもさくねぇ」と言った。これ一生忘れたくないなあ。最高だよ、ピース。