凡庸

週一くらいが目標です。

お話のひとつもプレゼントしてやれないなんて

 

 ここのところBorderlands3というゲームをせっせとやっていた。一度ゲームが始まってしまうと、その間の人生は「ゲームしている時間」と「次にゲームをするまでの時間」になってしまい、普段の生活をゲームとゲームの間で生きているような有様になってしまう。

 少し前に「俺はゲームが楽しいんや」と開き直ったのはいいのだけれど、さすがにもうちょっと節操があってもいいのではないかと思う。夜、時間を作れたからといって毎晩のようにゲームをしないといけないわけではない。一日置きにとは言わないが、3日に一度はゲームをしない日があってもよかったのかもしれない(とひと段落した今となっては思うけれど、多分渦中にはそんなこと露とも思わなかったのだろう)。

 同じようなことは家内にも言われた。曰く「ゲームにハマる期間が始まると自分の時間をすべてゲームに費やしてしまう。たまに夜に菓子をつまみながら付き合ってくれることもあるけれど、明らかにゲームをしたそうにそわそわしている。それは夫婦者の態度としていかがなものか」とのことだ。たしかにそうだと思う。せっかく結婚して、気の合う人が家にいるのだからもっといろんな話をしたりして過ごせばいい。

 

 ただ困ったことに、僕から家内にしてやれるほどの話がないのだ。

 家内は僕によく仕事場の話をしてくれる(話をしてくれることもあるし、話を聞かされることもある)。誠意を持って聞いてるし、長女も家内の職場の人間関係をだいぶ把握しているくらいだ。

 ただ僕はあまり家で仕事の話をしたくないこともあって、そうすると職場と家で占められている僕の生活の中で家内にしてやれる話がない。

 とりあえず二人で共通の趣味を持とうということで二人でドラクエウォークを始めた。子どもたちを寝かしつけてから、ちょっとだけ夜の散歩に出かけている。なんとも年寄り臭い。

 夫婦の団欒ってみなさんどうしてるんでしょうかね。

 

 何しろ我々は結構長い付き合いになるので、話題の引き出しは再利用しなくちゃいけないくらいカツカツだ(学生時代の思い出話は楽しいけどね)。お互いの手の内は大方知り尽くしている。家内にとって僕はコンテンツとして枯渇してしまっている(と僕自身は思っている)のだ。

 そこで。本人に直接言うと怒られそうで言えないのだけれど、もうちょっとこう、僕も家内も外に出かける頻度を増やすと、家と職場以外に居場所を増やすと互いのコンテンツ力が増したり、伴侶に話したい話題が増えたりするんじゃないでしょうか、どうでしょうか。

 現実問題として子どもたちが小さいので、そう頻繁に出かけてしまってはお互いの負担になるだろう。でも僕としては、言うほど大変じゃないし、家内はもっと任せて遊びに出かけてくれていいのにと思っている(そうすれば僕も出かけやすくなるし)。でも実際はなんとなく相手に対してズルい気がして、互いにけん制しあって自縄自縛状態だ。

 本当は一緒に二人で出かけて、いろいろ見たりおいしいものを食べたりできたらいいんだけどね。

 何しろ、子どもたちが大きくなるまで夫婦は不便を強いられるのだった。愚痴か。