トワイライト・ウォリアーズを見た
午後から休めそうだったので半休をとった。休めそうだったので半休にしたわけで、何か目的があるわけではなかった。とりあえず昼飯にラーメン屋に入って何をしようか考えた。
映画を見に行こうと思いついた。最近ネットで何かと騒がれている「トワイライト・ウォリアーズ」が見たかった。調べてみると梅田でやってるらしいので、ラーメンを食べながらLINEで妻にお伺いをたてたところ(少し帰りが遅くなるけどいい?)快諾された。
15時ごろからの回で少し時間があったので、日本橋のレトロゲームショップに寄った。最近、スーファミだのゲームボーイだのといったレトロゲームを集めている。集めているといっても、昔やっていたゲームをちょっとずつ買い戻しているくらいなもので、珍しいゲームを探しているわけではない。
ただ、いつのまにやら中古ゲームの相場がググッと上がって、昔のように面白半分に買えない。僕のようなノスタルジーに浸りたい大人や、海外のレトロゲームファンが買うんだそうだ。地方の小さな中古ショップなんかだと、そもそも在庫がなくて棚はスカスカだ。しばらくは品薄で相場が高騰しそうなので、ときどき覗いては、買う気が起これば買っている。今日はドラクエ6を買った。できればがんばれゴエモン2も欲しかったけど、今の気分には少し高いなと思ってやめておいた。
日本橋では雨の中、メイド服を来た若い女の人が傘を差しながら客引きをしていた。大変な仕事だ。
本屋にも寄った。来年度用の手帳を買った。
梅田は必ず迷うので少し早いかなと思ったけれど難波から移動した。こうやって難波から梅田へ、御堂筋線に乗って映画を見に行くだなんて自分もすっかり都会で生活しているなあと思う。関西に出てきてもう人生の半分くらいになるけれど、いつまでたっても田舎から出てきた気分が抜けない。たぶんずっとそうなんだろう。
迷うだろうと思っていたら、すんなり目的の改札から出られて、すんなり映画館のビルが見つかった。時間を潰さなくてはいけなくなったので、どこかコーヒーでも飲めるところを探した。ドトールとタリーズがあったけれど、最近いろんなニュースを見てこういうところにお金を落としたくないなと思っているのでもう少し探した。そもそもスタバは問題外だった。
クリスピークリームドーナツがあったので入った。ミスドが一番好きだけれど、クリスピークリームも好きだ。チョコレートのドーナツと、地下は暑かったのでアイスコーヒーを頼んだ。本を読みながらドーナツを食べようとしたけれど手がべたべたするので、さっさとドーナツを食べてしまった(もったいないことをした)。ちなみに我が家の次女は家でクリスピークリームを食べるとき、ナイフとフォークを使って食べます。
ようやく映画の時間が近づいたので席を立った。
水曜日だということもあるだろうけど、それにしてもこの平日に、公開からしばらく経った映画のわりに結構人が入っていた。入る前に登場人物別のポスターが飾ってあったのでなんとなく写真を撮っておいた。さっきドーナツとコーヒーを飲んだばかりだったし、帰ったらすぐ夕飯なのでポップコーンもジュースもやめておいた。映画を見に来て食べ物を買わないのはかなり久しぶりだ。
「トワイライト・ウォリアーズ」はかつて香港に会った魔窟、九龍城塞を舞台としたカンフーアクションで、九龍城塞の義兄弟たちが裏社会の因縁や陰謀に立ち向かうというの話だった。
とにかくパンチやキックが炸裂すると人が吹っ飛んで行ったり、吹っ飛んでいってコンクリートの壁をぶち抜いたり、そのぶち抜いた音がバキャーンと劇場内に鳴り響いたり、とにかく景気と気前のいい映画だった。登場人物にしてもみんなケレンミたっぷりで「こういうのがカッコいいだろ」というキャラクターを出し惜しみせず楽しませてくれる。僕はベタに龍兄貴に痺れた。あと王九のデタラメな悪役具合も好きだった。
主人公たちが敵の集団をバタバタと倒していくところや、強大なラスボスに一度は膝を屈するも再び立ち上がって力を合わせて戦うところなんかも、戦隊ヒーロー番組をそのまま大人の味付けにしてお出しされたみたいで、とても口に合う。ナイフやなたで切り付けられてもそれほど血が出ないところなんかもヒーロー番組みたいだった。痛快なアクションがたいのであって、痛々しい過剰に残酷なシーンが見たいわけではないのだ。
あとは個人的には、昔から何度もくりかえしやっているサガフロンティアというゲームを思い出していた。このゲームにその名もずばり「クーロン」という町が登場する。その町が九龍城塞に由来しているのは知ってはいたけど、こうして映像で見るとやっぱりクーロンは九龍城塞だったのだなと思って映画を見ていた(「クーロン」のボスダンジョンが「シュウザ―城」という名前なのだけれど、雑居ビルの間を通り抜けるようなマップで、ショボい城だなと思っていたが、映画の九龍城塞を見るとまさしく城だなあと今さらになって思った。たしかマップには床屋もあった気がする。カッコに入れる文章にしては長い)。
劇場を出てもう一度さっきのポスターを見に行くと、その一枚絵に様々な文脈が載ってさっきよりずっとかっこよく見えた。そういう写真が載っていることを期待してパンフレットを買ったけど、家に帰って中を見ると文字ばかりであまりビジュアルは載っていなかった。
映画館を出て「今から帰ります」と妻に連絡をした。地下街でエッグタルトを売っていたのでお土産に買って行った。有名なものでなくてもこういうのは気持ちが大事なのだ。
家に帰ると家族たちもいま腰を落ち着けたところだったようだった。妻が何か疲れた様子だったので、珍しく僕が夕飯の支度を申し出た。映画の中の九龍城塞で、豚肉や鶏肉を切って調理していたので、自分も生肉を切ったり調味料で揉みこんだりしたい気分になっていた。作った夕飯はおいしく食べてもらえたし、エッグタルトも好評だった。
そして龍兄貴のような竜巻パンチを放ちたいので、久しぶりにリングフィットを再開することにした。とりあえず今月いっぱいはがんばろうと思う。
映画っていいですね。