凡庸

週一くらいが目標です。

city boy失格

 夏になるたびにスケボーがほしかった。すいーっと夜風を感じながら近所をクルーズしてコンビニへアイスを買いに行く。city boyたるものスケボーのひとつやふたつ乗りこなせなくてはと思っていた。

 

 そういうわけで今年の夏、満を持してスケボーを購入した。別にオリンピックの影響ではないことはきちんと言っておきたい。結構前からの「気になり」で、それを解消したかったのだ。飛んだり跳ねたりしたいわけではなかったので、プラスチックのあまりガーガー音のしない小さなスケボーを買った。

 初日で転んで、尻もちをついて、それが原因で背骨を圧迫骨折し、二週間ほど入院して、さらに三カ月コルセットをつけて生活した。ついこの間骨折部位が治って、コルセットを外し普段通りの生活をしてよいとのお達しが出た。長かった。恥の多い療養生活を送った。

 そして僕はスケボーをしない。ケガをしたので引退する。city boy失格である。

 

 というか、もうcity boyとか言ってるアレでもないんじゃないか。もちろん前に書いたようにcity boy的な精神、僕なりには身の回りの品々に物語を与えて愛着を抱くって考えているのだけれど、それは今後も大事にしていきたい。

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 でも、まあ、それを雑誌に先導されるままにcity boyとか言って標榜したり目標にしたりしなくてもいいんじゃないかなと思うのである。そもそもそれほどcityでもないしboyでもないし。

 いやー、それでもやっぱああいう都会的な洗練された感じには憧れるなあ。出自が何しろ田舎だからアーバンな感じには弱い。でもスケボー乗ってずっこけて大ケガするし、ラーメンにライス追加すると脂っこくておなか下すし、そもそも頭皮の地肌が気になるようになってきたし、腰回りもかわいらしいフォルムをまといだした気がする。

 そういうわけで、アーバンで都会的な感じには憧れつつもcity boyに固執しないで、自分なりに自分の生活を愛でながら、雑誌のキャッチフレーズじゃなくて自分で自分の生活に名前を付けなくちゃなあと思った。いい加減そういう年齢だ。いっさいが過ぎてゆく。

 

 なにしろ今回のケガに際して家族に迷惑をかけた。家族に迷惑をかけていうようでは、やっぱりcity boy失格である。何度言うんだcity boy、もう今後口にしないので許してください。

 

 毎度言ってるけど、もうちょっとこまめにブログを書きたい。一度に1000文字くらいを目安にして。