娘が気管支炎で月曜日から金曜日まで入院していた。その顛末をtweetで振り返ってみた。誤字脱字は原文ママ。
しばらく前から咳をしていた。でも熱は出ないし元気だし…と果物など栄養のあるものを食べさせたり電動鼻水吸い機を使ったりして様子を見ていた。そしたら…
娘が熱を出している…。40℃近い高熱なのに機嫌が悪くなることなく元気そうにしつつもお母さんから離れたがらなくて健気…。
— ロボ羊 (@robo_hitsuji) 2016年4月23日
明日から家内が職場復帰、なのに娘の熱と咳がおさまらない、ので僕が明日休めるようにした、からいまいち週明け感がない。
— ロボ羊 (@robo_hitsuji) 2016年4月24日
というわけで月曜に一日休みを取って、朝から近所の小児科へ行った。そこの血液検査の結果総合病院で再検診ということになる。
うーむ、娘が入院になってしまった…。気管支に細菌が入ってしまったとかで抗生物質を点滴しなくちゃいけないんだってさ。本人至って元気そうなので大人しく点滴に繋がれてるの辛いだろうなあ…。
— ロボ羊 (@robo_hitsuji) 2016年4月25日
診察が終わるとそのまま娘は看護師さんに連れ去られ、その間に僕は簡単なお昼ご飯を調達してきた。戻ってくると娘は看護師さんに抱きかかえられたまま、腕には点滴がつながれていた。
家内に連絡をすると、なんとかお昼で切り上げて病院へ来てくれた。二人で入院付き添いの予定を決め、どちらがどう休みを取れそうか相談した。最初の晩と翌日まる一日は家内が付き添うことにしてとりあえず家内には帰ってもらい、僕はその夜までの時間を引き受けることになった。
病室は大部屋でちょっと心配だったけど、個室なら一泊6,000円と言われ、じゃあとりあえず大部屋に入りダメそうなら個室に移らせてもらうことにした。小児病棟だったので周りはみんな子どもたち。病室の外のフロアの一角が共有のプレイルームになっていて、少し壊れているものもあるけど色んなおもちゃがあった。ここには入院の間中お世話になっていた。初日は小学校高学年(僕が本人に話しかけて聞いた)のお姉ちゃんが子ども向けのおもちゃで退屈そうに遊んでいた。
ようやく家内とバトンタッチしてきた。元気そうに見えるんだけどかかりつけ医も総合病院のお医者さんも気管支炎っていうから仕方ない。その代わりちゃんと治してくれよ、娘はがんばるんだから。
— ロボ羊 (@robo_hitsuji) 2016年4月25日
この日帰りにデニーズに寄って、夜中にステーキ定食を食べた。なんだか気合を入れなくてはいけない気がしたのだ。家に帰って洗い物などをして、寝た。
理解のある職場でありがたい…、病院へ向かいます。今朝の診察によればよい感じなので退院も早まるかもって。
— ロボ羊 (@robo_hitsuji) 2016年4月26日
翌日は職場で事情を話して一週間の中で半日出勤や欠勤の日をつくってもらった。みんなに心配してもらい、本当に職場には助けてもらった。休めそうだという話を家内にして、二日連続で僕が夜の付き添いをすることになった。一度帰らせてもらい、仮眠をとったりお風呂に入ったりご飯を食べたりした。
しゃあ!ミッドナイト清純父娘交遊ホスピタル編や!
— ロボ羊 (@robo_hitsuji) 2016年4月26日
あまり寝かしつけの成績はよくない。ましてや家ではなく病院である。そうとう覚悟と気合が必要だ。
ね!か!し!つ!け!た!!
— ロボ羊 (@robo_hitsuji) 2016年4月26日
今晩は僕も病室でお泊まりです。
母を求めて「かーちゃ!かーちゃ!」を連呼して泣く娘の背中を同じリズムでトントンしながら、「とーちゃ!とーちゃ!」コールで上書きしながら、他の子を起こすといけないので病室には入れないまま茶話室のあたりをうろうろしながら娘が力尽きるのを待つ、という強引な寝かしつけ。ついに23時過ぎ、決着がついた。翌日も朝から昼過ぎまで仕事なので僕も速やかに寝ておくことにした。
家にいるときは起こさないように気を使ったものだが、同室の子どもたちが夜な夜な大きな咳を何度もしたり、起きてしまって泣いたりして、うちの娘も起きてしまわないかとヒヤッとして僕も目を覚ましたものだけれど、わが子は一切、頑として眠り続けた。明け方、何にも関係ないタイミングで起きて、寝ぼけて小さな声で「かーちゃ…」と呼ぶ声に僕は目を覚まし、すかさず娘のベッドに寄り添いトントンをして再寝かしつけに成功した(家ではよく失敗して家内を起こす羽目になる)。
はー、お義父さんにバトンタッチしてもらった。寝付くのは遅かったけど、夜はしっかりと寝てくれました。起きるの早すぎて朝御飯前にもう一度寝ちゃったけど。
— ロボ羊 (@robo_hitsuji) 2016年4月26日
この一件で父親レベルがかなりアップする気がする。って言っても娘は基本的に機嫌もよく、体調もよく、看護師さんたちにも愛想よく、彼女なりに入院ライフをエンジョイしてる節があるので父親が偉そうに言うことないのかもしれないけど。うちの子ホントおりこうだわ。
— ロボ羊 (@robo_hitsuji) 2016年4月26日
そのころ家内は、夜に僕とバトンタッチしてから夜飯を探したけれどろくな飯屋がないのでいっそ飲み屋に寄ったところ、どういう経緯かわからないけれどお客のおじさんに刺身とコロッケをご馳走してもらったらいしい。なにしてんだ、家内。
— ロボ羊 (@robo_hitsuji) 2016年4月26日
そして病院から直接職場に向かう。相変わらずみんな心配してくれている、それも娘のみならず僕のことまで。
半日で退勤させてもらい、もう一度病院へ。この日は午前中お義父さんにお願いしていた。ちょうど看護学生さんが実習に来ていて、ご飯を食べさせてもらったり遊んでもらったり、いろいろお世話をしてもらっていたそうだ。ちなみに看護学生さんと言っても社会人学生の人たちばかりで、僕と同じくらいか「うちの子のときは~」と頼もしいことをおっしゃるくらいの歳の人たちでした。
病院で一泊→職場で半日→病院からいま一時帰宅。経過はいいらしいけど、様子見も兼ねて退院の目処は明後日とのこと。もう少しがんばるんだぞ、おちび。
— ロボ羊 (@robo_hitsuji) 2016年4月27日
そして…交代してくれている家内より…娘がただいまお昼寝に…入ったと聞いている…絶望の…午後5時…。
— ロボ羊 (@robo_hitsuji) 2016年4月27日
根気と諦めと体力が調和したとき、寝かしつけが成功する…。娘、ようやく寝ました。寝る直前まで「かーちゃ!かーちゃ!」と泣きわめいていました。寝付いてしまえば同じ病室の赤ちゃんが泣いていようとぐっすり寝ています…。やれやれ、明日もがんばるんだぞ。
— ロボ羊 (@robo_hitsuji) 2016年4月27日
変な時間に寝てしまったせいで、この日も寝かしつけは23時までもつれ込む泥仕合に。でもこちらの腹さえ据わっていれば、子どもは、いつか寝る。
そして翌日は丸一日付き添いの予定。
付き添い用のベッド?というのが、リゾートビーチでビキニのお姉さんがトロピカルジュースすすりながら寝そべってるあれをフラットにして80%縮小したような代物で、横幅は寝返りはおろか肩幅ギリギリで、高さは地面から30センチ弱、縦の長さに至ってはくるぶしから先がはみ出ている。クソ快適。
— ロボ羊 (@robo_hitsuji) 2016年4月27日
お義父さんが様子を見に来てくらはった。お言葉に文字通り甘えて、待ち合いでホットココアをすすっている。
— ロボ羊 (@robo_hitsuji) 2016年4月28日
ファッキン快適ベッドで寝ると浅い眠りを繰り返すせいか何度も夢を見る。それも全部いまの状況がリアルに反映された夢だ。もう点滴が外れてる夢とか、じゃあ今から退院ですねの夢とか、クソベッドをめちゃくちゃ快適ベッドに交換してくれる夢とか、そういう夢だ。
— ロボ羊 (@robo_hitsuji) 2016年4月28日
なかでも、何かのプレゼン?の打ち合わせの途中で「で、子育てって同なんですか?」と聞かれる。それに対して僕は「一度も大変だなんて思ったことないですよ。全部楽しいです」と答える。まぁたぶん嘘なんだけど、夢で見るからにはあながち嘘じゃないのかなと思って、我ながらグッとくる。
— ロボ羊 (@robo_hitsuji) 2016年4月28日
夢の話なんてつまらないけど、少なくとも僕本人には忘るまじ夢なので、こうしてTwitterに書いておけば忘れずにすむだろう。ココア飲んだし娘のとこに戻ろう、お義父さんがありがとうございます。
— ロボ羊 (@robo_hitsuji) 2016年4月28日
午前中、お義父さんが様子を見に来てくださった隙に一息つかせてもらった。その時に夢の話を思い出している。僕は夢の中で「全部楽しい」って言ってた。娘や家内の姿にがんばろうと思ったことは何度もあったけど、この夢はなんだか自分に背中を押される思いだ。
そして昼過ぎから僕の体調が急変する。
風邪?なのかして実は喉がガサガサで声が出ないのですが、それに加えて下痢も併発してる…お腹痛い…。そんな中、娘は上手にお昼寝をしてくれていて安心…。
— ロボ羊 (@robo_hitsuji) 2016年4月28日
参った。昼頃から腹を下していて、昨晩お腹を冷やしたかなと思っていたら徐々に体調が悪化し、娘を昼寝させて横になってる間もずーっとお腹が痛い。でもなんとか気にしないようにしながら娘と院内のおもちゃルームで遊んでいたら義父と義母が来てくれた。
— ロボ羊 (@robo_hitsuji) 2016年4月28日
すみませんが…と娘をお願いし何度目かのトイレへ。幸いにもここは病院、念のために緊急外来で見てもらおうと考えトイレから出るも、気が緩んだのか、脂汗をかき足取りが覚束なくなってエレベーターを待つ間も立っていられない。とりあえず来たエレベーターに乗るも上へ向かうエレベーターだった。
— ロボ羊 (@robo_hitsuji) 2016年4月28日
いやーな感じが胸にこみ上げ、関係ない階だったがとりあえず降りてトイレへ駆け込む。タッチの差で床に誤爆するところであった。フラフラとトイレを出て、念のために近くの監護し下痢と嘔吐をトイレへ投下した旨を伝え、もう一度階下の緊急外来へ。吐いたら少し楽にはなったけどしんどい。
— ロボ羊 (@robo_hitsuji) 2016年4月28日
長いし時間のあるときにブログに書こう、娘の入院の話をまとめて。なんせ水分をとってぐっすり寝たら元気が戻りました。今夜は一人なのでオナニーに勤しむか、いや、仮にも体調悪かったし…と悩む程度には元気が戻りました。
— ロボ羊 (@robo_hitsuji) 2016年4月28日
とにかく言いたいのは、ちちおやがノロりかねないということで娘は個室に移され、その結果今晩の付き添いの家内はクソ快適ベッドではなく多少マシなベッドで寝られるということです、ぐぬぬ…。
— ロボ羊 (@robo_hitsuji) 2016年4月28日
「ブログに書こう」とか言っているのでこのあとのことを一気に書いておこう。
このあと、いまいる病院の救急外来に行って、問診とお腹を少し触られただけで4,500円取られて(ちなみに娘の入院費用は一週間分で1,200円を切っていた!すごい!地方自治体様様です)、お金を払ったあと息も絶え絶えのまま総合受付のベンチで横になったまま家内の到着を待ち(お義父さんとお義母さんは娘を見てくれている。あと文句言うつもりはないけれど、ベンチで倒れている間誰一人声を掛けられなかった、医療関係者大勢通り過ぎて行ったけど)、家内が着いたころには待合のベンチで体は冷え切っていたうえに下痢と嘔吐の脱水症状で手足の指先が痺れていて、買ってもらったポカリを一気に2本飲み干し、また下し、車に乗せてもらって家でまた下し、枕もとにポカリや水をありったけおいてもらい、厚着して布団をかぶって眠れるだけ眠った。お義父さんと家内は娘を見に戻らねばならず、僕はまあ寝たら大丈夫だとは思いつつ、そう言いつつ、さすがに心許なく、家内たちが去ったあと実家の母にLINEをし(母は「娘の」お見舞いのために休みをとれるようにしていてくれているはずだった)出来たら僕の様子を見に来てほしいと連絡をして、寝た。寝たらだいぶ元気になった。
娘の退院と同時に両親が体調不良でぶっ倒れ、両家動員GWというエピローグ。
— ロボ羊 (@robo_hitsuji) 2016年4月30日
僕が家で寝倒している間、個室に移った家内も僕と同じように吐いたり下したりしながら、それでいて一晩娘に付き添っていた。ありがとう、ご苦労様でした。
翌朝実家の母が到着し、しばらくしてから退院できた娘と、ボロボロになった家内と、家内の両親がやってきた。家内は帰るなりポカリをグビグビと飲んで布団に倒れこんだ。僕も娘をじじばばにお願いし、もう一度寝させてもらうことにした。
僕と家内二人だけだと、どちらかが娘を見なくてはいけない。ので、両方共倒れになるとどちらかがゾンビのような状態で面倒を見ることになる、死ぬ。つくづく実家の親の存在がありがたかった。日帰りの予定だった僕の母にひと晩泊まってもらって、なんとか最後の窮地を切り抜けた。
実家から召喚した母と娘と3人で近くの小さな公園に。久しぶりのお外にご機嫌な様子、よかった。走るのちょっと下手くそになったような気もするけどまた上手になるよ。
— ロボ羊 (@robo_hitsuji) 2016年4月30日
実は入院の間中、基本的に娘はずーっと元気だった、機嫌もよかった。プレイルームに行けば家では見たこともないようなおもちゃにあふれ、看護実習生のお姉さんたちがいつまでもいつまでもチヤホヤと遊んでくれる入院生活を彼女なりにエンジョイしていたようだ。
とはいえ、四六時中管につながれて自由に走り回ることもできない、外へも行けない。普段から走り回ったり、歌ったり、踊ったりするのが好きな娘だ。やっぱり自分の足で好きなだけ走り回っている娘の姿がかわいい。あんなに続いていた咳もすっかり治まった。娘は本当によくがんばった。家内も僕もがんばったけど、やっぱりお利口さんに入院生活を過ごしてくれた娘が一番頑張った。
家族3人で朝の8時までダラダラと寝る幸せ。
— ロボ羊 (@robo_hitsuji) 2016年4月30日
そして我が家にはいい季節がやってきた。家族3人で一部屋に寝られる。布団の周りが柵だったり、布団がベンチみたいだったり、寒かったり暑かったりせず、周りから泣き声や大きな咳も聞こえない。点滴の管もないから、娘は好きなだけ変な寝相で、お義父さんを布団から追い出したり、お母さんを壁際まで追い詰めたりできる。家族3人で好きなだけ眠れる幸せが、帰ってきた。
退院したその日はとりあえず様子を見て、翌日、久しぶりにお風呂に入れた。そうそうこれこれと思って僕は娘に、お風呂に入りながら、お帰りなさい、と言った。