凡庸

週一くらいが目標です。

たまには明るいところで会おうよ。

 僕が中学のころに購入され大阪に出てくるにあたって譲り受けてそのまま乗ってた車があちこちダメになって、とうとうクーラーガスが注入すれどもどこからともなく漏れてしまうらしくこの夏を越せそうにないので、我が家も新車の検討と相成った。

 実はちょっと前にも買い替えを検討したけれど、いろいろとバタバタしていたもんだから何となく流れてしまった。その頃は確かにクーラーの効きも悪くなっていたけど、なにせ丈夫な車なので走るには走るため、課題を先送りしたのだった。

 というわけでこりゃあかんわ、という危機感さえあれば早いもんで、2回目に店に行ったタイミングで契約した。担当についた営業さんが入社したばかりのフレッシュマンだそうで、そんな話を色々聞いていたら情にほだされてというか、まあこの兄ちゃんから買おうかっつって、ろくに商談もせずに早々と契約することになった。我が家が第一号の契約だそうな。店もその新人さんのご祝儀代わりにだいぶ勉強してくれはったのでありがたかった、ラッキー。

 

 そしてそんな風に大金を払う話をした午後、家内は保育園の役員会へ子ども二人を連れて行った。本当だったら僕が家で子どもをみる予定だったのだけれど、二、三日前にイベントへ行きたい旨をお願いしたら家内が面倒を見てくれることになった。いつもいつも感謝してます。

 感謝の気持ちを込めてその日の朝は早起きをして子どもたちにホットケーキを焼いて、車屋に行く前に洗濯機を2回まわし、掃除機をかけてまわり、風呂を掃除してカビ取りくんえん剤を風呂場に撒いた。感謝してるなら態度で示そうよ、ほら自分で掃除しよう、チヤッチヤッ!

 保育園に向かう三人を見送ってから昼飯の洗い物をして洗濯物を畳んで、アロハシャツに着替えて家を出た。

 

 普段行くクラブイベントは夜中の10時以降に始まるし、そもそも会場は暗い。だから誰が誰かわかんないので一人でいてもあまりさみしくない。でも今回のイベントは夕方ごろからやるし、そもそもクラブじゃなくてダイニングバーのイベントだから、まあ明るい。

 あいついい歳して一人で来てんじゃん、みたいなことを思われやしないかとビクビクしながら会場へ向かった。でもアロハシャツは着ていた。

 

 面倒なので結果から言うと、一人でも全然問題なかったし、Twitterの人たちが話をしてくれたし、アロハシャツはうようよいた。

 

 クラブは「いるだけ」を許してくれる、みたいなことを誰か偉い人が言ってたと思うんだけど、本当にその通りだと思う。

 特に今回の会場はフロアでフラフラしててもいいし、ソファで座っててもいいし、下の階で何かつまみながら知り合いとだべっていてもいいし、欄干から川と夕日を眺めながらビールをすすっていてもよかった。全体で音楽が流れてていて、それを色んな形で享受しながらみんな色んなやり方で「いた」。

 そんな雰囲気だったので、一人でやってきた僕も音楽につられて踊りだしていた。ビール飲んだり、疲れたら座ったり、暑くなって来たら外で涼んだり好きなように過ごしていた。非常に楽しかった。

 

 ぶっちゃけかかってる音楽なんて全然知らん(aikoあややと福耳とスマップと上田正樹はわかった)ので、みんなが「イエー」って言ってたら有名な音楽なんだなと思って知った顔をして一緒に「イエー」っつってから一口酒を飲むと楽しい。これを繰り返していると、いろいろ恥ずかしいのがなくなってきて、いい加減なタイミングでヒューとかヒャーとか言ってまた酒を一口飲んで、そしてまた楽しくなっていく。この繰り返しをグルーヴという。

 

 そうやって色んな恥ずかしさがなくなってきたところで、一度あいさつをしたことのあるツイッターの人がいたので声を掛けたのをきっかけに、いろんな人たちにあいさつできたのも楽しかった。

 初めましてとかいいつつ、インターネットの中では知ってるのであまり初めましてではないんだけど、それでもやっぱりみんな生身のフィジカルがあることに少し感動する。気さくで親切な人ばかりだった。

 たぶん会場が明るいし、エリアによっては十分会話もできる環境だったからちょっと会って話するみたいなこともできたんだと思う。当初の不安要素がいいほうに転んだ形だった。現場の片隅にときどきいますのでこれからもよろしくお願いいたします。

 フロアのどこかに知ってる人がいると思えば、これからは一人も心細くない。うれしい。

 

 あと思い出したので書いておくけど、始めのほうと終わりのほうでokadada氏に握手してもらったのだけど、二回とも不思議そうな顔で「…どっかで会ってますよね?」みたいなことを言われたのだけれど、完全に人違いだ。僕はごくごくありがちなメガネ面なのだ。

 あるいは色んな人に声を掛けられるスターDJだからこそ、全然知らんやつにも万一会ったことのある人だといけないのでそういう一声をかけてくれる配慮なのかもしれない。いい人だ。それにDJもうまい。

 

 帰りにうらなんばで寿司をつまんで一杯だけ飲んで帰った。

 

 翌朝はちゃんと長女と共に7時に起床して、パン屋に行き、一緒にプリキュアを見、午前中は屋内施設で姉妹二人をたっぷり遊ばせた。その間家内にはネットカフェにこもってマンガを読んでもらっていた。感謝は態度で示さなくてはいけない。

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